美容師スタイリストとしてデビューするまで期間はどれくらい??

美容師スタイリストデビュー

美容師スタイリストとしてデビューすることは、美容師の国家資格を取得し就職活動を経て、晴れて美容師生活をスタートした新人美容師達がまず最初に目指す目標です。

入社したばかりの新人美容師はすぐに美容師スタイリストになれるわけではありません。
まずは美容師アシスタントとしてお店に配属され、一人前と認められるまで修行するのが一般的です。
アシスタントのうちは同じ美容室に勤務する先輩スタイリストの指導を受け、美容室での仕事を覚えつつスタイリストデビューを目指して必要な技術を身に着けていくことが求められます。

そこで今回は、美容師スタイリストとしてデビューするまでの期間や早くデビューする方法、美容師免許を取るための学校の選び方についてまとめましたので、美容師になって一人前のスタイリストとして活躍したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

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美容師スタイリストとしてデビューするまでにかかる期間はどのくらい?

アシスタントからスタイリストになるのはけして簡単なことではありません。
美容師としての技術や接客スキルを身に着け、お店から一人前だと太鼓判を押されて初めてスタイリストとしてデビューの一歩を踏み出せるのです。

一概に全ての方が当てはまるわけではありませんが、一般的な美容師のスタイリストとしてデビューするまでの期間は下記の通りです。

高校卒業からスタイリストとしてデビューするまでの期間

・専門学校:2年~3年
・アシスタント:3年~5年
 =合計:5年~8年

アシスタントからスタイリストとしてデビューするまでの期間

・アシスタント:3年~5年

高校を卒業してから美容の専門学校を経てスタイリストデビューするまでにかかる期間は、平均で8年から11年くらいです。
数字にすると長く感じられるかもしれませんが、必要な技術を身に着けるのに非常に大切な期間ですので、一つ一つ乗り越えていきましょう。
※中にはとても努力をした結果、アシスタントになってから1年でスタイリストとしてデビュー出来た方の例もありますので、上記はあくまでも一般的な例として参考にして頂ければと思います。

美容師スタイリストデビューには技術テストの合格が必須

美容師アシスタントから美容師スタイリストとして早くデビューするためには、アシスタントの仕事をこなすことはもちろん、カラーやカットなどの技術向上のテストに合格することが必須となります。

技術テストに合格しなければお客様のカットやカラーを安心して任せることができませんので、朝や就業後のサロンを利用しよく練習して技術を磨いておきましょう。
ただし、スタイリストデビューにいたるまでの進み具合は大型店、個人店で異なるので、大型店、個人店でのアシスタントの期間の経過について比較してみました。

大型店と個人店では美容師アシスタントからスタイリストデビューまでの進み方が異なる

大型店でも個人店でもアシスタントとしての最初の仕事はシャンプーから始まることがほとんど。
ですが、その後の進み方にはそれぞれ違いがあります。

個人店ではスタッフの人数が少ないため、できるだけ早く多くの仕事をこなせるようになってもらいたいという店側の意図もあり、2、3ヶ月~半年ほどでカラーの塗布などを教えてもらえるところもあります。
一方、大型店では働くスタッフが多くスタイリストデビューまでの道のりがマニュアル化しているような美容室もあり、1年目は雑用とシャンプーだけで終わってしまう店舗もあるようです。

一見すると早く独り立ちできる個人店の方が早くスタイリストデビューしたい人に向いているように思えますが、個人店では人数が少ないためオーナーの技術しか見ることしかできないのに対し、大型店では様々な技術を見ることができるというメリットがあります。
このように個人店、大型店にはそれぞれメリットデメリットが存在するので、どちらが自分の今後にあっているかを見極める必要があります。

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アシスタントがスタイリストデビューするための技術カリキュラム

では、アシスタントがスタイリストになるためには、具体的にどんな技術をどのようなペースで身につけなければならないのでしょうか。
ここではスタイリストデビューするためにクリアしなければならない技術と、習得の目安のスケジュールをまとめてみました。

【スタイリストになるのに必要な技術と技術習得スケジュール】

1年目 前半… 接客、シャンプー、マッサージ、トリートメント、カラーの塗布
1年目 後半… カラー応用、縮毛矯正、ブロー、スタイリング
2年目 前半… パーマの基本、特殊パーマ、ヘアセット
2年目 後半… カットの基本、着付け、ヘアメイク
3年目~  … カット応用(ショート・ミディアム、ロング)

美容師の技術習得は、最初は接客やシャンプーなどの簡単なものから始まり、徐々に高度な技術が必要なものへと進んでいきます。
美容師の技術を全て全て習得するまでには、大体3年ほどかかります。

どんな人が早くスタイリストデビューできる?

アシスタントからスタイリストになるには、平均3年程度かかるのが一般的です。
しかしながら、人によっては2年ほどでスタイリストとしてデビューできることも。

このように、人より早く美容師スタイリストとしてデビューできる人に共通していることは、いったい何なのでしょうか。
共通点を色々探ってみたところ、以下の4つの特徴が浮かび上がってきました。

  • 同期や先輩、上司と仲が良い
  • 意欲的に仕事に取り組む
  • お客さんとも自然に話せていて空気を読むのがうまい
  • 要領が良い

仲が良い=媚を売る?と考える人もいるかもしれませんが、そうではなく、単純に周りのスタッフと仲良く仕事ができるかどうかが鍵になります。
というのも、美容師の退職理由の上位に職場の人間関係の悩みがきており、職場のスタッフと仲良く仕事ができるかどうかはスタイリストとして順調にステップアップする上で必要なことだと思っています。

意欲的に取り組むのは当たり前じゃないか?と思う人もいると思いますが、長いアシスタント期間で慣れてきた頃には要所要所で手を抜いている人も時々見かけます。
周りから見ると意外と手を抜いているのは分かるものなので、いつでも一生懸命仕事に取り組む姿勢を見せるようにしましょう。そうすれば、周りは自然とあなたを評価してくれるはsずです。

美容師は接客業。お客さんと話すことも仕事のうちです。
スタイリストには必須のスキルですので、ぎこちないよりはハキハキとお客さんを盛り上げることができればスタイリストデビューに近づくことができます。

無意識なのか意識的なのか分かりませんが、スタイリストデビューが早い人には要領がいい人が多い傾向にあります。
おそらく頭の中で作業工程をスムーズに組み立てることができるのでしょう。これをした後はこれを用意するというのがあらかじめ頭の中に入っていることでスムーズに仕事をこなしているイメージがとても強いです。

他にも理由があると思いますが、スタイリストデビューが早い人の特徴には、大体このような人達です。

美容師スタイリストとしてデビューしてから担当する仕事内容について

晴れて美容師スタイリストとしてデビューしたら、どのような仕事を担当するのでしょうか。
スタイリストは状況に応じて対応が変わってくるので、ここでは一般的な流れの仕事内容を説明していきます。

お客様が来店されたら、まずはカウンセリングをおこない、お客様の要望をしっかり聞きとります。
この時、どんな髪型にしたいかなどを聞くだけでなく、お客様の髪質のチェックなども行います。

その後シャンプー、カット、カラー、トリートメント、パーマ、という流れとなっています。
※状況によって、前後が入れ替わる場合があります。
仕上げのスタイリングの際は、お客様にやり方を説明して自宅でもセットができるように丁寧に解説します。

美容師は接客業なので年齢層などによって流行が違ったりします。
自分の店舗の年齢層のトレンドなどは頭の中に入れておくと会話が弾むので仕事がしやすくなると思います。

私は通勤中などに、トレンドチェックなどをかかさず行なっています。

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お客さんとのコミュニケーションをとれるようになることは必須

美容師にとって、お客さんとのコミュニケーションは大事な仕事の一つです。
アシスタントとして働いている時期でも、シャンプーや受付、スタイリストのお手伝いをする際にお客さんとコミュニケーションを取るシチュエーションはたくさんあります。
スタイリストは、技術力だけでなく、どれだけお客さんを飽きさせないでトークを続けられるかという接客力も必須となりますので、アシスタントの内にコミュニケーション力も身に着けておきましょう。

とはいえ、アシスタントの頃は接客にも慣れていないでしょうからトークを続けるというのはとても大変だと思います。ですが、この技術はスタイリストになる前に身につけなければいけないものです。基本は先輩スタイリストの話し方などをみて覚え、シャンプーやカラーなど自分が手伝っている時にまずは見よう見まねで大丈夫なのでお客さんと会話を続けることが最初の第一歩です。もちろん全員が先輩スタイリストの話し方を見て完璧にこなせるわけではありません。接客が苦手な人は先輩に相談してお客さんと3人で話すなどしてとにかく回数をこなします。

お客さんによっては、「携帯をいじっていたい」「あまり話しかけないで欲しい」といった人もいると思いますが、できるだけ自分から話題をふれるように努力しましょう。

私は通勤などの時間を使って、今時の流行などを頭に入れておくように心がけています。

美容師のスタイリストデビューはスタートでありゴールではない

アシスタントからスタイリストにランクアップできた時、ついにスタイリストデビューできたという達成感に満ち溢れることでしょう。
しかし、美容師スタイリストは美容師としてのゴールではありません。
どちらかといえばスタートラインに立ったばかりの状態です。

スタイリストとなったら、自分が担当したお客さんに満足してもらえるように、より緊張感を持って仕事に取り組む必要があります。
また、今までは先輩スタイリストの手伝いがメインだったアシスタントですが、スタイリストになれば自分で固定客を付けなければいけません。

お客さんに固定客となってもらうためには、コミュニケーションが何より大事です。
会話の中でお客さんの趣味や好き嫌いなどをしっかりと把握することでお客さんとより親密な関係を築けるようになり、いつの日か固定客として足を運んでくれるようになります。
仲良くなったお客さんが友達に自分のことをオススメをしてくるなどして固定客はどんどん増えていきます。

お客さんとうまく話せずにいると固定客はどんどん離れていってしまいます。
そんなことにならないよう美容師はどれだけお客さんから話を聞き出し、頭の中に入れておくかという点もスタイリストとして働く上で大切なことの1つです。

なかなかスタイリストとしてデビュー出来ない場合もある

美容師の資格は持っているものの、なかなかスタイリストデビュー出来ない人もいます。
その理由は、大きく分けて2つが考えられます。

まず一つ目の理由として挙げられるのは、本人の努力が足りずスタイリストとしてデビューするにはまだ早いと判断された場合です。
このケースでは、本人の努力と技術の向上で解決します。

もう一つの理由として挙げられるのは、アシスタントが不足しているなど、美容室の中での役割を考えたうえでスタイリストにしてもらえないという場合です。
このケースではスタイリストのポジションが空いていないことが一番の理由となりますので、一日でも早くスタイリストを目指したい方は職場を変えることを選択肢に入れておいた方が良いでしょう。

もちろん理由の一つでお伝えしたように、技術的にスタイリストとして十分でないと判断された場合はスタイリストデビューすることはできません。
とはいえ、努力はしているものの、美容師は休日返上で研修などを受けているなどの理由でなかなかそれ以上の時間が取れない方もいると思います。
そんな時は、勤務時間内でお給料をもらいながら研修が受けられる美容室で勤務することを考えてみるのも一つの手です。
求人情報を調べる際は、実際に美容室に見学できるか問い合わせて、可能ならお店の雰囲気を確認することをおすすめします。

夢は美容師スタイリストデビュー!美容師免許の受験資格と学校選びのポイント

アシスタントからスタイリストになるまでの期間や、流れなどを説明してきましたが、そもそも憧れの美容師スタイリストとして活躍するためには、まず美容師の資格を取得する必要があります。

ここでは必要な美容師の国家資格の受験資格や、美容師の技術・知識を身に着けるための学校選びのポイントを簡単に説明します。

美容師免許の受験資格は厚労省指定の専門学校を卒業することが必須条件

一般的に美容師として働くには、国家資格である「美容師免許」の取得が必須です。
試験には筆記試験と実技試験の2つがあり、そのどちらにも合格すると美容師免許を取得することができます。

しかし、誰でも美容師の国家資格を受験できるわけではありません。
受験資格を得るためには厚労省が認める条件を満たしている必要があります。

その条件とは、厚労省が認める美容の専門学校を卒業していること
美容師スタイリストを目指すなら、まずは美容専門学校への進学を検討しましょう。

受験資格に年齢制限や学歴のきまりはないが、高卒以上が望ましい

美容師の国家試験の受験資格には、年齢や学歴の制限は特に定められていません。
そのため、中卒で美容師になりたいという人も、美容専門学校を卒業できれば国家試験を受けることは可能です。

ただし実際は、美容専門学校に入学するための受験条件としてほとんどの美容専門学校で高校卒業(卒業見込み)以上を条件としているため、学歴は高卒以上であることが望ましいと言えるでしょう。

しかし中には、高校に通わずどうしても美容師になりたいという方もいると思います。
その場合は、「高校卒業程度認定試験」に合格し高校卒業程度の資格を得るか、中学卒業でもOKな通信教育を選ぶという手もありますので、高校卒業していないからと美容師への道を諦めないでください。

美容師スタイリストデビューのための美容学校を選ぶ際のポイント

美容師になるために必須な美容師免許を取得するには、厚生労働省認可の美容専門学校を卒業し、美容師国家資格の受験資格を満たす必要があります。

そのため、学校選びでポイントになるのは進学を考えている学校が「厚生労働省から認可を受けている」かどうかという点です。

日本には美容の専門学校が数えきれないほど存在しますが、美容師だけではなく、エステやメイク、ネイルなどを専門に教える美容学校なども多く存在します。
そのため、全ての美容専門学校が厚労省から美容師資格の認可を受けている学校とは限らず、事前に進学しようと考えている学校が厚労省認可の学校か知っておく必要があります。

もし万が一、入学した学校が厚生労働省から認可を受けていない学校だった場合、せっかく美容師としての知識と技術を身につけることができても肝心の美容師資格を得ることができないため、貴重な時間やお金をどぶに捨てることになりかねません。
そうならないために、これから美容師を目指す人は、学校選びの際、必ず「厚生労働大臣指定校」と明記されているか確認するようにしましょう。
参考)全国の理容師・美容師養成施設一覧

無事、正規の美容学校を卒業し国家資格に合格すれば、晴れて美容師として働くことができる資格「美容師免許」を手に入れることができます。

美容専門学校のスクール形態や費用について

美容師を養成する美容専門学校には、大きく分けて、昼間、夜間、通信制の3つのスタイルがあります。
ここでは、美容専門学校のコースについて説明していきます。

美容専門学校のスクール形態の特徴とメリット

・通学(昼間)

昼間学校の場合は、2年制が基本です。
卒業するための条件として学科と実習合わせて2000時間以上の授業を受けることが必須で、月~金までの週5日と、拘束時間は3つの形態の中で一番長くなっています。
その代わり、メリットとして2年間じっくりと専門講師による指導を得られるので、美容師としての知識や技術、国家試験対策をしっかり身に着けたい方におすすめです。

通学(昼間)コースのある東京の美容専門学校のリンク

・窪田理容美容専門学校(美容学科)
・住田美容専門学校(美容師免許専門コース)
・中央理美容専門学校(美容科)
・山野美容専門学校(専門課程)
・東京文化美容専門学校(ヘアスタイリスト選択コース)

・通学(夜間)

昼間学校と違い、夜間に授業を受けるスクール形態です。
昼間学校と同じく2年制が主流ですが、2年半で卒業できる学校も中にはあります。
授業内容も昼間とあまり変わりませんが、夕方からの開講となりますので、日中はアルバイトや仕事、別の学校に通うなど自由に時間を使えるのがメリットです。また、昼間学校と比べ、学費が安めに設定されています。

通学(夜間)コースのある東京の美容専門学校のリンク

・窪田理容美容専門学校(美容学科トライチェンジコース)
・東京文化美容専門学校(夜間)

・通信制

通信制は、通学せずに自宅にいながら授業を受けることができるというメリットがあります。
期間は3年と、通学に比べ期間が長く学ぶ必要がありますが、実際の授業時間は300時間と、他の2つのコースと比べ授業時間がかなり少ないのが特徴です。
ただ、通信制に通う学生の中には、美容室で見習いとして働いている人も多く、実践で働きながら勉強できるという点が大きな強みとなります。

通信コースのある東京の美容専門学校のリンク

・窪田理容美容専門学校(通信美容学科)
・中央理美容専門学校(通信課程)
・山野美容専門学校(通信課程)

美容専門学校費用の負担なしで美容師免許を取得する裏技

美容師になるための美容専門学校は、費用がとても高額です。
たとえばある学校では、2年制の美容専門学校に通うために初年度は150万円、2年間トータルで250万円の学費がかかります。
これは、美容専門学校ではごくごく一般的な学費です。

美容師スタイリストとして活躍したいいう夢があっても、経済的な理由で諦めた方も少なくありません。
なりたい夢があっても金銭的な問題で諦めざるを得ないことほど悔しいことはないですよね。

しかし、実は学費負担なしで美容師免許取得できる裏技があるのです。
それは、福利厚生の一環として美容師免許の取得支援などを取り入れている会社に入社すること。

このような会社に就職できれば学費負担がなく美容学校に通うことができ、しかも美容室で経験を積むこともできます。
専門学校を卒業すると美容師の国家資格の受験資格も得られるので、一石二鳥ならぬ一石三鳥ですね。

もし美容師の専門学校費用の捻出に不安がありましたら、この会社のように美容師免許の取得支援をしている会社の採用募集を探すのも一つの手ですよ。

まとめ

美容師は下積みであるアシスタントの期間が一番大変だと思いますが、美容師スタイリストとしてデビューするための大切な準備期間ですので1日1日を大事に過ごすようにしてくださいね。

一日でも早くスタイリストとしてデビューするために努力することは当然のことですが、努力を続けているのにアシスタントから抜け出せないという人は、一度職場環境を見直すのも良いと思います。