美容師スタイリストを辞めたいと悩み・向いてないと感じる10のこと

今までに何度か、後輩やスタイリストの友達から美容師であるが故の悩みとか、その悩みが原因でこの仕事向いてないんじゃないかと考えるようになり辞めたいといった話を聞いたことがあります。

私自身、アシスタント時代だけでなく、スタイリストになってからも悩んだり、辞めたいって思う時期があり、それを乗り越えてきましたが、やはりキャリアやスキルアップしていく過程でどうしても悩みはつきものです。ですが、つらい悩みを解決できた時、スキルアップにつながることが多いです。

職種や業種により悩みは様々ですが、美容師の中でもスタイリストの悩みや辞めたい理由についてみていきましょう。

目次

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①美容師(スタイリスト)は拘束時間が長くて辞めたい

労働時間が長いのが悩み

美容師スタイリストの辞めたい理由の一つに拘束時間が長いことがあげられます。

ほとんどの美容室ではオープンからラストまで働きますので最低でも1日10時間拘束となりますし休みも月に6日ほどしかないところがほとんどです。

美容師は技術職でもあり、サービス職でもある為、基本的に土日祝は休めません。

その為、美容師の平均年間休日は90日といわれており、OLなどのように完全週休二日制は難しいのが現状です。

長い労働時間とは別に行う研修で辞めたさ倍増

ただでさえ長い労働時間ですが、美容業界では業務時間外や休日に研修を行うのが当たり前の風潮があります。

そうしたら休みなんてないようなものですよね…。

私の後輩や知り合いの中にも、サラリーマンの彼氏と休みが合わないことに悩み、スタイリストを辞めてOLや医療事務などの土日お休みの仕事に転職する人もいました。

美容師の労働環境は改善されつつある

美容師のお仕事にネガティブなイメージを持ってしまっている方も多いと思いますが、最近では労働時間を見直す美容室も増えてきています。

例えばUNIX(ユニックス)では年間休日日数110日と美容業界でも1、2位を争うほど休日が多く、

7連休を年に2回取得することができます。

また、研修は業務時間内に行う為、研修の為に休日出勤しなければならないなんてことはないようです。

こういった美容室が増えていくと私たちスタイリストの悩みも少しは解消されそうです。

②美容師(スタイリスト)のシャンプーによる手荒れの悩みで辞めたい

有名な美容室だとシャンプーはアシスタントの仕事、っていうところも多いですが、1人のスタイリストが最初から最後まで全てやってくれる美容室も人気がありますよね。

手荒れはアシスタント時代からの悩みなのですが、スタイリストになってからもシャンプーをすることが全くなくなるわけではなく、ハンドクリームを仕事中に頻繁につけてハサミがすべってしまっても…と悩む人も。
手荒れが原因で辞めたいと相談され、なかなか治らずに辞めてしまった子も中にはいました。

手荒れ予防で悩み解消

ひどい手荒れの場合は、市販のハンドクリームを使ってみるよりも皮膚科に行くことが悩み解消の一番の近道ですが、予防をすることで病院に行く手間や手荒れの痛みで悩むことがそもそもなくなります。

現在だと手袋をしている美容師も少なくないので、シャンプーの際に手袋をしてもいいかを会社に相談をしてみるのもいいかもしれません。
ですが、会社の方針によっては手袋が禁止だったり、手袋をしてシャンプーをすると洗いづらいなんてこともあります。

その為、ありきたりですが、やはり保湿性の高いハンドクリームをこまめに塗ることが大事です。
また、睡眠や食事などの生活習慣を改善させることでも手荒れ予防になるのだとか。何事にも正しい生活習慣って重要なんですね。

美容師に向いてないって思い悩んだり、嫌なことがあって辞めたいと思うならまだしも、手荒れが理由で辞めてしまうのはもったいないです。
綺麗で健康的な手でお客さんの髪の毛を扱えるように、手荒れ予防は必須です。

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③美容師(スタイリスト)になってもセンスがなく向いてないんじゃないかという悩みで辞めたい

美容師スタイリストは美容師としての技術だけでなく、ヘアスタイルをつくる創造力や接客に必要なコミュニケーション能力など、様々な能力を求められます。

スタイリストはどんなことで辞めたいと悩み、美容師に向いてないと思うのか

スタイリストの多くは、お客様の要望を叶えられなかったり、お客様に満足していただけなかったときに自分にはセンスがない・向いてないのではないかと悩んでしまいます。

特に接客面で同じことを何度も言われるとサービス業に向いてないから辞めたいと感じてしまう人もいます。

美容業界では、まつエクをつけるアイリストが比較的お客様と話さなくて済むため、接客が苦手な人はそういった職につくことも多いです。

私は、美容師のセンスは才能もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は経験がものをいうと思っています。

アシスタントからスタイリストになれたということはスキルアップしている証です。

スタイリストになってから自分には美容師向いてないのかもと悩んだ時もありましたが、やはり経験を積んでいくごとにお客様から感謝のお言葉をいただくことが多くなりました。

そうやって指名していただけるお客様が増えるのは嬉しいことです。

スタイリストに向いているのはどんな美容師?

自分にはスタイリストが向いてないんじゃないか…と悩んだら、まずはどんな人がスタイリスト(美容師)に向いているのか調べることも大切です。

まず、美容師として当然のことながら、ファッションが好きな人、目的にあったファッションを考えられる人がスタイリストに向いています。

また、コミュニケーション能力が高く、おしゃべり好きな人も向いていますが、自分の意見をもつこともとても大切です。
美容師から日々のヘアケアのアドバイスをもらいたいというお客様もたくさんいます。
そういった方に最善の方法を伝えてあげられたら、自宅に帰ってからも「あの美容師さんの言った通りにケアしたら本当に髪質良くなった!」と満足してもらえます。

これまで磨き上げてきた美容師としての知識をお客様にも上手く説明できるようになったら、周りからもプロとして認めてもらえるでしょう。

スタイリストに向いてないから辞めたいと感じたら

美容師に向いてないと感じるのはスタイリストになりたての時期が多いかと思います。
ですが、向いてないと感じても焦る必要はありません。
なぜなら、向いてないと悩んでいるのは自分だけではないからです。私含め、ほとんどの美容師が通る道なのです。

スタイリストとして経験を積むことで次第に自信がつき、自然とそんな悩みは忘れてしまいます。

焦らなくていいからといって何もしなくても良いというわけではありません。
センスがないから向いてないと悩んだら、まずは服装のセンスから磨いてみるのはどうでしょうか?
お客様と話すのが苦手だから向いてない、接客中に話さなきゃなのに話題が出てこないと悩んだら、まずは様々な情報収集から始めましょう。

美容師は見た目の華やかさとは違い、技術力だけではなくコミュニケーション能力から、強いメンタルや体力までをも求められるスタイリストですが、とても楽しい仕事だと私は思っています。
向いてないと悩んだら、焦らずコツコツ自分磨きが重要です!

④他の美容師やお客様との人間関係による悩みで辞めたい

「人間関係が原因で会社を辞めたい」ってどの職種でもよく聞く言葉です。

やはり人間ですので、馬が合う合わないはあると思います。

美容師間での人間関係の悩みで辞めたい

私は先輩や上司が厳しすぎたり、理不尽な理由で叱られて頼れる上司もいなくて悩んでる場合には辞めるのもありなのではないかなと思います。
理不尽な理由で怒ってくる人って「お前は美容師に向いてない」とか仕事への姿勢や人格を否定してくることもあります。
そんな人のせいで美容師としての自信をなくしてしまってはもったいないです。

美容師という仕事に不満を持っていないのであればすぐに他の美容室に転職したらいいと思ってます。

しかし、職場に1人だけ気の合わない先輩がいるといった場合には辞める理由にはなりません。どこの職場にも気の合わない人が1人くらいいるものです。
その場合には、他の先輩や上司に相談してみたり、友人に愚痴ってみるのもいいかもしれません。

お客様とのトラブルによる悩みで辞めたい

美容師になったらお客様とのトラブルもつきものです。

美容師だけでなく接客業は、優しく接客したことがきっかけで一方的に好意を持たれ、お客様がストーカー行為に及ぶことも少なくありません。
これは対象者が女性だけでなく、男性もあり得ることなので注意が必要です。

なにか不安や不信な点があったら一人で悩まず、すぐに上司に相談してください。

また、逆に接客態度や仕上がりにに不満を持ったお客様からクレームをいただくなんてこともあります。

クレームをいただくと自分は美容師に向いてないのかもしれない。と自信がなくなってしまうのも事実です。

ですが、理不尽なクレーム以外は自分の成長につながることもありますので、真摯に受け止め改善することも大切です。

お客様とのトラブルを防ぐには

お客様からクレームをもらいトラブルになると返金を求められたり、ネットに悪評を書き込まれてしまうこともあります。
そんな事態を防ぐためにも、お客様とのコミュニケーションは欠かさないようにしましょう。

コミュニケーションを取ることで、お客様がどのような髪型になりたいのか確かめていくこともできます。
また、事前のカウンセリングをしっかり行うことも重要です。

お客様はどのような髪型になりたいのか、また、それをお客様の髪で実現させてあげることは可能なのかまで事前に説明できたら、後々「こうなるとは思わなかった!」というクレームは少なくなると思います。
癖毛やブリーチ毛はけっこう厄介ですからね…。

もしもお客様にクレームをいただいてしまっても、自分には向いてないやとすぐに投げやりになるのではなく、同じミスをしてしまわないように成長していきましょう。

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⑤美容師(スタイリスト)以外のことに興味をもってしまって辞めたい

現在の美容学校では浅く広く様々なことを教えてくれるところが多いです。

美容師を目指している人でも

・ブライダル
・ネイル
・着付け
・メイク
・まつエク

などを学ぶことも多々あります。

【美容科に入っても受けられる講習】

画像引用元:東京総合美容専門学校

美容師を辞めてネイリストへ転職する人は多い

実際に美容師を選び就職してはみたものの、やっぱり辞めてネイリストもいいななんて思ってしまう子もこれまで多く目にしてきました。

たしかにいろいろやってみたくなってしまう気持ちは分かります。
私にもネイリストの友人がいますが、その子自身も可愛いスカルプネイルをつけてて羨ましいなと若い頃は特に思ってました。
美容師はネイルをすることはできるところも多いですが、爪を伸ばすことはできませんからね。

美容師は基本的に立ち仕事ですが、ネイリストは座り仕事です。
そこに魅力を感じる人も中にはいるようですが、ずっと座って細かい作業を行うのも腰が痛くなって大変です。

ないものねだりで目移りしてしまいがちですが、どんな仕事にも制限はつきものです。

アイリストには美容師資格が必要

まつエクを行うアイリストになるには美容師資格が必要となる為、アイリストに転職する美容師も多くいます。
何年もアシスタントのままでなかなかスタイリストになれないことが悩みの美容師の場合、アイリストに転職することでたった数ヶ月で1人前としてデビューすることもでき、自信につながることもあります。

ですが、美容室の中には、ネイルやまつエクができるサロンもあり、そこで美容師とアイリストを兼任している人もいます。
美容師を辞めたくないけど他のことにもチャレンジしてみたいっていう方は、そういう美容室に就職すると、もしかしたらいろいろ経験できるかもしれませんね。

⑥結婚・出産したら美容師(スタイリスト)を続けられない悩み

多くの美容師は拘束時間が長く休みが少ないと冒頭でお話しましたが、そうなるとやはり結婚や出産後に働くのが難しくなってきますよね。

大好きな仕事なのに辞めたくないと悩む人もいるかと思います。

私も、キャリアを積んで、スタイリストとして働いている今、近い将来にあるであろう結婚や育児を考えると不安になることがあります。

ですが、中には産休育休や時短勤務に力を入れている美容室も存在するのです。

UNIX(ユニックス)では時短勤務や希望があればパート勤務することもできる為、結婚や出産を機に辞めてしまう人はほぼいないようです。

結婚や出産を経験した美容師は人生経験が豊富な為、若いアシスタントやスタイリストのアドバイザーとしても活躍しているそうです。

若い子たちからしてみても、自分の先輩が育児しながら働いている姿を見ると、当たり前のように産休が取れるんだって安心しますよね。

⑦美容師(スタイリスト)の収入が低くて悩み、辞めたい

美容師がどんなに好きなことであったとしても、仕事をやる理由の1つはお金を稼ぐ為です。
それなのに極端な話、生活費すら危ういほどの収入じゃ生活していけないですよね。

スタイリストの収入が安くて辞めたい

アシスタントからスタイリストになっても、固定給が劇的に上がるなんてことはそう多くありません。スタイリストは歩合給で稼いでいる人がほとんどだと思います。
そんな中で収入の少なさや、他のスタイリストとの収入格差に悩み、辞めたいと思ってしまう人もいます。

美容室によっては、固定給を高めに設定し、歩合給の幅を狭くしているところもありますし、逆に固定給を低めに設定し、歩合給の幅を広くしているところもあります。
一概にはどちらの方がいいとは言えないですが、収入面含め、自分に合った職場を探すのも重要なのではないかと思います。

美容師として、自分の技術でお客様に満足してもらうのも大切ですが、人間として、自分の収入を確保することも大切です。

自腹で買わなきゃいけない物も

美容師も職人の一種なので仕事で使用するハサミは自腹で購入している人がほとんどです。
また、美容師がカットの練習で使用するウィックなども自腹購入となります。

収入の問題で悩み続けているのに、さらにハサミやウィックが自腹なんて…って思ってしまうかもしれません。
スタイリストの必需品であるハサミは、最低でも2丁以上は必要となります。1丁数万~数十万のハサミをいくつも購入しなければならないと考えるとなかなか気が重くなりますね。
ハサミは消耗品なので研いだりするのにもお金がかかりますし、一生使えるというものでもありません。
練習用ウィックも使い捨てなので毎日のように練習する人は月に数万かかります。

美容師でもとくにスタイリストは、みんなのファッションリーダーみたいな仕事ですから、服装や髪型にも気をつかいたいですよね。
そうするとお金が足りなくて辞めたいという考えに繋がってしまうことも…。

ですが、美容室によってはハサミ代を何割か負担してくれるところもあるようです。
また、スタイリストとしてある程度の指名客を確保すると一般の会社員より高い収入を稼ぐこともできますし、将来独立したら年収1000万超えも夢じゃありません。

全体平均で見ると収入が少なめな美容師ですが、努力し続けると将来は高収入なんてこともありえるので悩み辞めたいと思っても、辞めずに頑張ってほしいですね。

⑧美容師(スタイリスト)特有の休憩が取れない悩み

スタイリストになってお客さんに指名してもらえるのはすごい嬉しいことです!
しかしそれが後に悩みとなってしまうこともしばしば…。

美容師(スタイリスト)にとって嬉しい悲鳴も悩みの種

たくさんのお客さんに指名してもらえると、自信もつくし給料もあがり良いこと尽くしだと思いきや、あれ?今日休憩取ってない!なんて日もざらにあります。
お腹がすいてお昼ご飯食べたいから休憩取りたい、けどお客さんを待たせるわけにもいかない…っていう葛藤を、私もスタイリストになってから経験しました。

体力に自信がないと体調を崩してしまうこともあるので、自己管理もとても大切になってきます。
休日が少ないうえに休憩時間までなくなってしまっては体力的にも限界が来て辞めたいと感じてしまうこともあるかもしれません。

こんなスタイリスト特有の悩みもお客様相手だと仕方ないのかなと思う事もありますが、この点についてもまだまだ改善の余地はあると思いますし、今度改善されていくべきだと私は思います。

美容師(スタイリスト)の上手な休憩の取り方

では、美容師は休憩が全く取れない仕事なのか?お昼食べれないなんて辞めたい…。というとそんなこともありません。
ベテランのスタイリストたちは上手に休憩を取って、ちゃんとお昼ご飯を食べています。

シャンプーまでスタイリストが行う美容室もありますが、アシスタントがシャンプーをしてくれるところなら、シャンプー中に少し休憩に入ることもできます。
他にもカラーやトリートメントの待ち時間はスタイリストにとって自由な時間となります。
美容室によっては1人のスタイリストが数人を一度に見ているところもありますが…。

だいたいのスタイリストは忙しくてもシャンプーやカラー、トリートメントの待ち時間に休憩をこまめにとっています。
うまく休憩するのも一人前のスタイリストとして大事なことですね。

先輩スタイリストの技術だけでなく1日の動きもチェックしておくと悩みが減るかもしれません。

⑨美容師(スタイリスト)になってもなかなか指名が取れない悩み

スタイリストになると休憩が取れない悩みとは反対に、全然指名が取れなくて向いてないんじゃないかと悩むことも。
せっかくスタイリスになったのに指名が取れないと、美容師に向いてないと自信もなくなり、収入にも影響してきます。
悩んだ結果、辞めてしまうなんてこともあり得ます…。
指名を取るのは決して簡単なことではありませんが、努力することが大切です。

指名を取れば美容師に向いてないかもなんて悩みは解消できる

指名を獲得するには、会話の楽しさ、お客様の希望にどの程度応えられるかなどのスキルが必要だと思います。

前回担当した美容師が2回目も担当になった時、前回の話とか、前回こうしてほしいと言ったところを覚えててくれてたら嬉しいですよね。
反対に、前回と同じ話をされたり、同じこと聞かれたらなんだか嫌な気分になることも。

だいたい2、3回と同じスタイリストが担当になると指名されることが多いと思います。
私の周りを見ていても、お客様を覚えていて会話が面白く、スピーディーで綺麗に仕上がるスタイリストが人気ですね。

私も一度担当したお客様のことは特徴などをとらえて忘れないようにしています。
指名客が増えていくと自信につながり、ちょっと前まで自分が美容師に向いてないんじゃないかと悩んでいたことが嘘だったかのように明るく仕事に打ち込むことができます。

指名がとれたら収入の悩みも解消される

指名が増えると、歩合でその分収入が増える美容師が多いと思います。
その為、指名がとれていくと収入の悩みも解消されるのです。

こっちの記事にも、指名を増やすことで収入も増えるという内容が載っています。
美容師スタイリストの給料・収入・年収ってどれくらい??

センスがなく向いてないからスタイリストを辞めたい悩み、収入が少ないから美容師を辞めたい悩みが指名客を増やすことで一度に解決されるので、様々な技術を磨くことの大切さがより分かるかと思います。

こうやって1つずつ、悩みを解消していきましょう。

⑩美容師(スタイリスト)が辞めたいと悩み思い詰めている内容を会社別に比較

美容師が悩み、辞めたいと思ってる実際の現場の声を知る為には、SNSや転職系口コミサイトを確認するのも1つの方法です。

辞めたい理由~転職系口コミサイト~

それでは、転職系口コミサイトにて有名な美容室の現場の声を見てみましょう。

《アルテサロンホールディングス》

若い人に人気の『Ash』などの美容室を運営している会社です。

無駄な拘束時間が異常に長く、賃金が見合っていなかったこと。
また、リーフレット配布がメインの仕事のため美容技術や接客を学ぶ時間が極端に少なく、スタイリストデビューが他社に比べて非常に遅い効率の悪い教育方針だったため。

(引用元:openwork
この退職理由を見てみると、どうやら拘束時間が長く、収入が安め、スタイリストになるまでに時間がかかるといったよくある美容師の悩みや辞めたい理由のようですね。

アルテサロンホールディングスのような大手になると美容師の数も多いのでスタイリストデビューが遅くなりがちです。

ですが、悩みを乗り越えることでスタイリストから将来的には本社勤務になったりと仕事の幅も広がりやすい良さもあると思います。

《アースホールディングス》

どこに行っても目にする『EARTH』を運営している会社です。

店舗によってほんとうに人間関係も働きやすさも違います。
わたしのいた店舗では人間関係は最悪でした。
常に店長の機嫌取り。
上の人に気に入られないとやっていけない職場でした。
お客様第一と言いながら実際は自分たち中心の考え方に疑問を感じていました。
改善案を出し良くしていこうとしても、一番始めにやらなくなるのは上の人…
言っても結局変わらないと諦めました。
また、給料も低く、将来的に不安になったため退社しました。

(引用元:openwork

どうやら一番は人間関係の影響で悩み・辞めたいと思ってしまったみたいですね。ですが、他の口コミを見ていると、人間関係は同じ会社でも店舗によって全然異なってくるようです。

悩みなく、仲良く働ける店舗もあるみたいです。

《キュービーネット》

ヘアカット専門店の『QBハウス』などを運営している会社です。

シフト制ではなく、営業時間拘束され(10〜12時間)休憩は1時間のみ。約10時間、ずっと立ちっぱなしの上、ひたすら何時間もカットをし続けなければならない。休憩がもう少しあるか、8時間程度のシフト制であればまた違うが、体力的にも長く働けない。毎日、残業を強いられ、月給は残業代で稼いでいる様なもの。

(引用元:openwork

QBハウスに関しては、カット専門店なので悩みや辞めたい理由も普通の美容室とは少し変わってきそうですね。
でも、残業代で稼いでる様なものってことは逆に考えると残業代はしっかりと払われているってことですよね。
こういう店舗はシャンプーがないので、手荒れの悩みは解決しそうです。

《アンク・クロス》

東京を中心に展開している『ANKH CROSS』を運営している会社です。東京や神奈川の他に、北海道と沖縄にも1店舗ずつあるそうです。

【良い点】
仲間が増える
ここで美容師として働けば割と楽しく美容師が続けられる
イベント事が多い
ノリがいい
店舗ごとだが家族的な存在な仲間の意識。。

【気になること・改善したほうがいい点】
休みが少ない。
帰宅が終電は当たり前
客層が若いからおじ、おばさんになったら
絶対働くのが苦痛な職場だとおもう
若いうちはいいが、
いつか辞めるだろう。

(引用元:転職会議

アンク・クロスはopenworkに口コミがなかったです。この転職会議の口コミも数年前の書き込みなので、もしかしたら現在は変わっているかもしれません。
ですが、やはり拘束時間が長いようですね。ですが、美容師同士の仲は良いようなので、職場の人間関係に困ることなく楽しく働けそうですね。

有名美容室4社を比較しましたが、どこで働いている美容師もどうやら悩みや辞めたい理由は似ているようです…。
転職することで必ずしも悩みが解決するとは限らないのでしっかり調べてから転職先を決めることも重要ですね。

辞めたい理由~Twitter~

更に、Twitterで見つけた美容師を辞めたい理由をいくつか載せていきます。

デミズタカノリ
@demmy0813
美容師は辞めたいと思った事無いけど美容室は辞めたいと思って
クソほど辞めて結果独立した
午後10:24 · 2018年4月4日·Twitter for iPhone

(引用元:https://twitter.com/demmy0813/status/981522847326650368

美容室を辞めたいということは、美容室内の人間関係に問題があったのですかね。
美容室は全国にたくさんありますし、独立することもできるので、美容室が嫌で辞めたい場合には他の美容室に転職したり独立することで、のびのび働けそうです。

餅白
@xx1611o1
美容師やってるけど客嫌いすぎて辞めたい
午前0:13 · 2019年11月12日·Twitter for iPhone

(引用元:https://twitter.com/xx1611o1/status/1193909510475145216

お客様は神様ではないので、とても横柄な態度だったり、何かと文句を言ってくる人もいます。
お客様との間での人間関係の問題の場合には、辞める前に店長などの上司に相談しましょう。配慮してくれたり、系列店に異動させてくれる可能性もあります。

まいそん
@maisonTAMTAM
美容師辞めたい原因あるある…

営業後に行われる練習はサービス残業

長時間ハードワークなのに安月給

材料費講習費が自己負担

お昼休憩が取れないのが普通

休日にも練習するのは当たり前

連休、土日休みとれない

睡眠時間が足りない

行き過ぎた上下関係と競争社会

もう令和じゃん!変えよ!
午後10:19 · 2019年6月9日 場所: 岐阜 関市·Twitter for iPhone

(引用元:https://twitter.com/maisonTAMTAM/status/1137710849445863424

美容師辞めたい原因あるあるの全てが、この記事の中にも書いてあることですね。
元号が令和になったことですし、二昔前の昭和風の働き方をそろそろ変えた方がいいと思います。

一般企業でも働き方改革が進んでいますが、美容業界でも同じくらいのスピードで取り入れてほしいものです。
美容師の仕事内容は好きだけど、労働条件が悪くて辞めたいといった声を少しでもなくしていきたいです。

美容師(スタイリスト)を辞めたいと悩んだり、向いてないと思ったら

アシスタント時代にもスタイリストになってからも様々な場面でいろいろなことに悩み、自分には向いてないな…と落ち込んでしまうことが美容師には多々あるということがお分かりいただけたと思います。
しかし、本当に辞める時には、辞めた後のことをしっかり考えてから次の道へ進みましょう。

様々な問題に悩み、辞めたいと思ったらタイミングが大事

もう辞めたい!って思ったからって突発的にもう明日辞めてやる!っていうのは常識的にも自分にもよくありません。
労働環境が悪かったり、アシスタントからのスキルアップのために辞めるのであれば、早く転職した方が良い場合もありますが、辞めたいと感情のまま動くのはNGです。

スタイリストの場合、全く他の職種に転職するのであれば手に職つけてから辞めるべきだと思います。
そうすれば、やっぱり美容師の仕事を諦めたくないと思った時に、美容業界に戻ってきやすいですし、それなりの技術力があれば独立することだってできるかもしれません。
また、美容師に向いてないからなどの理由ではない状況で悩み、他店舗に転職する場合は、少しでもスキルがあった方が採用されやすいですし、即戦力として働くことができます。

辞めたいのに辞められなくて悩んでいる場合には

美容師を辞めたいのに上司になかなか言い出せなかったり、向いてないから辞めたいと伝えたけど、引きとめられてズルズル今の職場を続けている人もいるかもしれません。
これは美容師だけでなく、他の職業の会社員でも同じことが言えます。

本当に言いだせない人の為に退職代行サービスをやっている会社もありますが、少なからず今までお世話になった職場なので、やはり自分から辞めたいと伝えるべきだと思います。
入社時にもらった契約書を確認し、退職したい日のどれくらい前までに伝えなければならないのかを確認しましょう。
退職の申告は最終出勤予定日の1ヶ月~2ヶ月前までに行うのが一般的です。

辞めたい理由と、最終日までに引継ぎをしっかり行うことを上司にきちんと伝えることで円満退職ができるはずです。
しかし、人手不足の場合には引きとめられることもあるかもしれません。
それでも自分の強い意志をしっかり伝えましょう。

美容業界じゃなくても、退職願いを出したら上司の態度がきつくなったり嫌がらせをされたりといったことがあるそうです。
ですが、そういったことが仮に起きたとしても、「辞めたいって言って正解だったな」と前向きに考えましょう。

過去は振り返らず、より良い未来の為に自分の道を突き進みましょう。

美容師(スタイリスト)から転職する際に向いている職業は?

美容業界内の転職ではなく、もう向いてないから辞めたいと思ったり、もっと他の仕事してみたいと思ったらどんな職業が向いているでしょうか?
どうせなら美容師で培ったスキルを活かせる仕事がいいですよね。

美容師として働いていると自然と身に付く「接客スキル」を活かせる仕事はけっこうあります。
アパレル店員や飲食店員、ビューティーアドバイザーなどの仕事は接客スキルを存分に活かせるはずです。

また、コミュニケーションスキルを求められる営業職なんかも向いているかもしれません。

ただ、どの仕事も大変であることに変わりはありません。どこに転職してもやっぱり向いてないなと悩んでしまうこともあるかと思います。
それでも、転職することは楽しいと思える仕事と出会えるチャンスでもあります。

辞めたいと思ったら、一旦気持ちを落ち着かせ、先々のことまで考えてから行動するようにしましょう。

美容師スタイリストを辞めたいと悩み・向いてないと感じる10のこと最後に

美容師スタイリストを辞めたいと悩み・向いてないと感じる10のことを紹介しましたが、美容師だけでなくどんな仕事をしていても、向いてないと悩んだり辞めたいと思う事があると思います。

ですが、今働いている場所が自分にとって一番条件の良い職場とは限りません。
辞めたいと思っても我慢することや頑張ることももちろん大事ですが、それでもだめだった場合には転職も考ていいと思います。

例えば、美容師の仕事はすごい楽しいのにやっぱスタイリストって休みが少ない…って悩み続けるなら、UNIX(ユニックス)のように、休日が多く働きやすい美容室もあるということを頭に入れておいてほしいです。
美容師は大変なことや辛いことも多く、向いてないと悩むことも多いのですが、楽しいこともあり私はとっても大好きな仕事です。
今の私は、悩むことも成長の1つだと考えて働いています。
自分に合った会社で、美容師としてのスキルを最大限に活かせたらいいですよね。