今、「働き方改革」により女性や高齢の方も社会で長期的に活躍出来るようになり、昔とは随分違う世の中に変わってきています。
美容師は大抵の場合はサロンで正社員として働く人が多いのですが、今は働き方も多様化してフリーランスで働く美容師が増えています。
しかし、美容師がフリーランスで働く上でメリット、デメリットも存在します。
自分の生活に合った働き方をしっかりと選択していく事が大切です。
メリット、デメリットを知り、暇にならずに集客方法はあるのか見てみましょう。
目次
- フリーランスの美容師とは?
- 美容師がフリーランスとして働く上でのメリットとデメリットについて
- フリーランスの美容師のメリット①:拘束時間がなく時間が自由に使える
- フリーランスの美容師のメリット②:集客できれば収入が増える
- フリーランスの美容師のメリット③:定年退職後もずっと働けるメリット
- フリーランスの美容師のメリット④:煩わしい人間関係がないメリット
- フリーランスの美容師のメリット⑤:お客様と繋がりが深くなることでのメリット
- フリーランスの美容師のメリット⑥:経営の経験を積むことができる
- フリーランスの美容師のメリット⑦:お店のルールに縛られることがない
- フリーランスの美容師のメリット⑧:人脈が広がる
- フリーランスの美容師のデメリット①:技術の習得機会や教えてくれる環境が無くなる
- フリーランスの美容師のデメリット②:確定申告や事務処理などの雑務に時間をとられる
- フリーランスの美容師のデメリット③:材料の仕入れ、準備、掃除と一人でこなさなければならない
- フリーランスの美容師のデメリット④:自分の力で集客しなければならない
- フリーランスの美容師のデメリット⑤:収入の保証はなく不安定で自分の売り上げ次第で左右されてしまう
- フリーランスの美容師のデメリット⑥:体調不良などの際に、変わりがきかない
- フリーランスの美容師のデメリット⑦:全ての責任を自分で負う必要がある
- フリーランスの美容師のデメリット⑧:孤独を感じやすい
- 実際のところ、フリーランスの美容師は暇なのか?
- フリーランスの美容師の集客方法
- フリーランスの美容師の集客方法①:ホームページを作成しインターネットを活用する
- フリーランスの美容師の集客方法②:SNS(Instagram、Twitter、Facebook)を活用し事例などを投稿する
- フリーランスの美容師の集客方法③:お客様や友達に知り合いを紹介してもらう
- フリーランスの美容師の集客方法④:地域密着のフリーペーパーを活用する
- フリーランスの美容師の集客方法⑤:ポスティングやチラシを配る
- フリーランスの美容師の集客方法⑥:趣味から知り合いを広める
- フリーランスの美容師の集客方法⑦:インターネット広告を出す
- フリーランスの美容師の集客方法⑧:カットモデルを探す
- フリーランスの美容師で集客に困ったらオンラインサロンに参加しよう
- フリーランスの美容師にとって一番大事なことは
- 美容師がサロンで正社員として働いた時の基本給
- フリーランスの美容師のブログ一覧
- まとめ
フリーランスの美容師とは?
最近 “フリーランス”という言葉が、世の中に浸透してきました。
しかし、「フリーランス」とは、どういった働き方をさすのでしょうか。
フリーランスは企業や団体等との雇用関係がなく、独立して仕事をうけおう働き方のことをいいます。単発の仕事ごとに契約をしていますが、期間をくぎって契約をしているケースが多いです。
フリーランスという働き方は、今や業界・職業は問わずに活躍している人が多くいます。
例えばですが、ブロガー、WEBライター、WEBデザイナー、営業、ITエンジニア、システムエンジニア、プログラマー、カメラマン、イラストレーター、ネットショップ運営、フードコーディネーターなど、幅広くあります。
つまり、フリーランスの美容師とは、一言でいうと「お店と雇用の契約は結ばず、個人で活躍する美容師さん」ということです。
「フリーランス」と「個人事業主」の違い
美容師全体で見ると、フリーランスの美容師は一般的なサロンワークをしている美容師に比べると少ないのが現状ですが、今徐々に注目を集めている雇用形態です。
サロン勤務で正社員の美容師だと、福利厚生等があり給料の額はさまざまであっても、
固定給があるので安定した働き方が出来るのですが、フリーランスの美容師になると今までのような安定は無くなる働き方だと言えます。
ここで、先に理解しておくべきなのが“フリーランス”と似ているもので“個人事業主”と呼ばれるものについてです。意味が違いますので、きちんとここで理解しておきましょう。
“個人事業主”というのは、税務上の所得区分で、法人を設立せずに、個人で事業を行っている人をいいます。もし法人で設立している会社の場合は、売り上げを法人の事業所得として申告をしますが、個人事業主では個人の事業所得としての申告となります。
よって“フリーランス”の人が法人を設立していない場合には、基本的には“個人事業主”となるのです。“個人事業主”で仕事をしていくうちに、どこかのタイミングで法人を設立する人もいます。
また、更にここでおえておくべきなのが、フリーランスの美容師は2つの種類に分けられるということです。
フリーランスの美容師が「面貸し」で働く場合
面貸しとは、美容室に場所を借りて営業する形で、お店と契約はしません。
お金に関しては完全歩合制になり、集客や道具の準備も全て自分で行う必要があります。
ただ、面貸しをしている会社に、場所代として報酬の何割かを支払わなければいけません。
ある程度、自分の技術や集客に自信があり、全てに責任を持って働く事が出来る人が向いています。
フリーランスの美容師が「業務委託」で働く場合
業務委託型の美容室に、美容師として勤務します。
店舗や道具、集客まで会社が行います。正社員として美容室に勤めるより、短時間で高額な報酬を得られる可能性もありますが、そうなる為には技術や経験が必要になるので自分の今までの経験と技術を現実的によく見つめ考えるべきでしょう。
準備や集客にまだ自信がない人は業務委託の方が安全でしょう。
美容師がフリーランスとして働く上でのメリットとデメリットについて
サロン勤務だった美容師が、フリーランスの美容師へ転身後収入が上がる人もいれば、残念ながら逆に収入が下がる人もいます。
無計画に、現状がただ嫌でフリーランスの美容師になるといった動機では、後々思っていたようにうまくいかない状況に陥る可能性があるのでやめた方が良いでしょう。
働き方を変える前に、しっかりとフリーランスのメリットとデメリットを理解して自分に向いているのかどうかを考えることが重要です。熟考したうえで、フリーランスとして働くのかを決めましょう。
結局、どの働き方が一番良いという正解はありません。
人それぞれ、目的や実力、生活等が異なるので人と比べるのではなく、自分に合った働き方かどうか自分自身で判断することが大事です。
フリーランスの美容師のメリット①:拘束時間がなく時間が自由に使える
フリーランスの美容師は、全ての事を自分で決めて動く事が出来るのでとにかく時間を自由に使えます。
正社員として働く場合は、朝礼や終礼があり、出退勤時間が固定されているので強制的に時間を拘束されてしまいます。
お客様の来店がなく暇な時間が発生したとしても、必ず店内で待機していなければなりません。
基本的に、サロン勤務の美容師は、営業時間後に練習をするので、その時間を含めると拘束時間が非常に長くなるというのが現状です。
しかし、フリーランスの美容師であれば、空き時間が出来た場合にはいつでも休憩や練習時間にあてる事が出来ますし、
仕事がはかどれば勤務時間を長めにするという風に、自分の思うがままに仕事もプライベートもコントロール出来るのが魅力ですね。
フリーランスの美容師のメリット②:集客できれば収入が増える
ほとんどのサロンでは、固定給+歩合の給与システムを取り入れています。美容師の歩合は、役職や人気度によって変わるので一概には言えませんが、
10%から30%が相場といわれています。しかし、実際のところは10%以下の美容師が多く、固定給と合わせても収入は20万前後と決して良いはいえませんよね。
フリーランスの場合は、完全出来高制なので、自分が頑張ったら頑張った分だけ、お給料に直結します。
高い技術を持っていたり、SNSなどを使って集客を上手に行ったりすることで、固定客が増えて収入も数に応じで増やすことができるでしょう。
お給料が、サロン勤務の時と比べて2倍以上になる人もいるようです。
フリーランスは、モチベーションが高く維持され仕事に熱意ややりがいを見出しやすい働き方といえますね。
フリーランスの美容師のメリット③:定年退職後もずっと働けるメリット
サロン勤務で正社員雇用をされていると定年退職することになります。
しかし、個人事業主であるフリーランスの美容師には、雇用期間が存在しないので、いつまで働くかは自分で決めることができるのです。
フリーランスの美容師は、定年退職後の収入や生活を心配することなく美容師として働くことができるということですね。
美容師の仕事が好きで、生涯働き続けたいと考えている人には、フリーランスという働き方が向いているといえるでしょう。
フリーランスの美容師のメリット④:煩わしい人間関係がないメリット
フリーランスの美容師は、基本的に自分のお客様とだけ接していればいいので、職場の上下関係で気を遣ったりという事が無く、煩わしい人間関係に悩まなくてよくなります。
サロン勤務の美容師の場合は、先輩から指導されたり後輩を教育したりしなければなりません。しかし、フリーランスの美容師であれば、個人プレーなので
業務委託の際でもスタッフ同士で仕事について干渉し合うことはありません。
他のスタッフとの上下関係を気にすることがないので、ストレスフリーで働くことができるのではないでしょうか。
フリーランスの美容師のメリット⑤:お客様と繋がりが深くなることでのメリット
サロン勤務の美容師の場合、一度に複数のお客様の施術を担当することがありますよね。サロンを利用するお客様の中には、
美容師が他のお客様の対応をしている間、放置されてしまったという経験のある人も多いのではないでしょうか。
しかし、マンツーマン対応のフリーランスの美容師は、目の前のお客様にだけ時間を費やした質の高いサービスを提供することができるので、
お客様の満足度を向上させることができます。
お客様との繋がりが深くなれば、固定客を獲得しやすくなるので、収入の安定に大きく関わってきます。
フリーランスの美容師のメリット⑥:経営の経験を積むことができる
サロン勤務の美容師をしていた時は、経理などは会社が全て管理してくれていました。しかし、個人事業主であるフリーランス美容師は、
新規集客・顧客管理・財務税務・経営計画など全ての業務を自分ですることになります。会社に頼っていたことを勉強せざるを得なくなるので、
必然的にサロン勤務の美容師よりも社会人としての知識や経験を積むことができますよね。
将来、独立することを目標としてフリーランスで経験を積んでいる美容師も多くいます。
キャリアアップとして、フリーランスという働き方にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
フリーランスの美容師のメリット⑦:お店のルールに縛られることがない
フリーランスの美容師は、何事においても自分がルールです。
誰かに文句を言われることもありません。
サロン勤めの時とは違って、使用する薬剤・施術方法・トレンドの取り入れ方・料金設定・接客スタイルに至るまで、自分で自由に決めることができるのです。
薬剤にこだわりたい人やヘアスタイルに独自性を持たせたいと思っている人、自分の世界観を発信していきたい人にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
フリーランスの美容師のメリット⑧:人脈が広がる
フリーランスの美容師になると、「人付き合いが減るのでは?」といイメージを持たれる人も多いと思います。 しかし、フリーランスの美容師は、自分で集客を行ったり、情報を集めたり、技術を学ぶ場に行かなければいけないため、自然と人脈が広がるものです。
ワンマンで働くフリーランスの美容師には、会社のような頼れる存在がありません。 そのため、何か困ったときに気軽に相談できるように人脈を広げておくことも必要でしょう。
フリーランスの美容師のデメリット①:技術の習得機会や教えてくれる環境が無くなる
サロン勤務の時は、日々スタッフ同士で情報共有ができたり、練習会があったりするので、技術を上げるためには最適な環境が整っていました。しかし、フリーランスは、そのような教育環境が無くなるので、自分で技術を学ぶ機会を確保しなければいけません。現状に満足してしまい技術の向上やトレンドのリサーチを怠ると、顧客満足度が下がりお客様が離れていってしまうリスクも十分に考えられますよね。集客力が衰えてしまうと、当たり前ですがその分収入も減ってしまうことになります。
フリーランスの美容師のデメリット②:確定申告や事務処理などの雑務に時間をとられる
サロン勤務の美容師は、会社に雑務などを全て任せているので、接客業務にのみ専念することができます。しかし、フリーランスは、従業員が自分しかいないので全ての業務を一人でこなさなければいけません。そのため、顧客情報の管理、お金の管理、確定申告などの事務処理にも時間をとられてしまうことが、大きな負担となりストレスの要因となる場合も考えられるでしょう。
フリーランスの美容師のデメリット③:材料の仕入れ、準備、掃除と一人でこなさなければならない
フリーランスの美容師は、材料の仕入れ、準備、洗濯掃除までも自分でやらなくてはいけなくなります。スタッフ同士で業務を分担して一人あたりの負担を軽くできていたサロン勤務の時とは違って、仕事量がかなり増えるので大変ですよね。
せっかくフリーランスになっても、時間をうまく管理できないと業務の負担が大きくなり、結局忙しくなってしまうというリスクもあるので気をつけましょう。
フリーランスの美容師のデメリット④:自分の力で集客しなければならない
フリーランスは、集客を自分の力で行わなければいけないけません。そのため、プライベートの時間においてもお客様との連絡やSNSの更新などに時間をかける必要性が出てきます。自分の集客力が給料に直結するので、プライベートでも常に仕事を意識しなければいけなくなり、オンとオフの切り替えが難しくなってしまう場合も考えられますよね。
フリーランスの美容師のデメリット⑤:収入の保証はなく不安定で自分の売り上げ次第で左右されてしまう
フリーランスは完全歩合制なので、月の売上が、そのまま給料に反映されます。そのため、来客数が少ない月は、給料も少なくなり苦しいという状況に陥るリスクがあります。予約が入らなければ不安にもなり、精神的にも穏やかではいられないですよね。
また、40歳が寿命といわれている美容師業界では、高齢になれば美容師としての需要が下がり集客力も低下する傾向にあります。収入面では、定年まで固定給がもらえる正社員の方が、安心といえるでしょう。
フリーランスの美容師のデメリット⑥:体調不良などの際に、変わりがきかない
フリーランスの美容師は基本的には従業員は自分一人しかいないので、万が一の不幸や、体を壊した等の場合には仕事が出来なくなり収入が無くなるので、リスクが大きいです。
何かあった時に、大変な思いをするのは自分です。フリーランスを選ぶときは、万が一にしっかり備えておく必要があるでしょう。
フリーランスの美容師のデメリット⑦:全ての責任を自分で負う必要がある
美容師として働いていれば、お客様と薬剤や金銭などでトラブルになってしまったり、施術中の事故でお客様に怪我をさせてしまったりというリスクがあります。
しかし、ワンマンで働くフリーランスの美容師の場合、何か問題が起こった時に、お店が責任をかぶってくれるということはありません。
全ての責任を一人で背負わなければいけないので、フリーランス専用の賠償責任補償の保険に加入するなど、トラブルや事故が起こった際の対策を考えておく必要があるでしょう。
フリーランスの美容師のデメリット⑧:孤独を感じやすい
フリーランスの美容師には、相談できる相手がいなかったり、お客様が入らないことで孤独や不安に襲われてしまう人もいます。
また、フリーランスの美容師は、サロン勤めの時のように傍で切磋琢磨し合える仲間がいません。技術を上げるために一人で猛勉強しなければいけないので、張り合う相手がいなくなって孤独感が生まれやすくなったり、向上心が下がってしまうというデメリットも考えられます。
そのため、フリーランスの美容師になるには、メンタル面の強さが必要不可欠でしょう。
実際のところ、フリーランスの美容師は暇なのか?
結論からいうと「フリーランスの美容師は暇ではありません。」が答えです。
では、暇ではないはずのフリーランスの美容師が暇になった場合の、暇な原因について考えてみましょう。
フリーランスの美容師で、本当に暇だったとしたら売上が無くなってしまうので経費もかかる事を考えるとマイナスになり、やっていけません。
単純にお客様が来店してくださらないと、当然暇ですし給料も当然低くなります。
具体的にフリーランスの美容師が、暇になる原因とは以下があげられます。
1. サロン勤務の美容師さんと、差別化が出来ていないのでお客様が増えない。
2. ブログ、Facebook、Twitter、Instagram 等のSNSを活用していない。
3. WEB上で集客が出来ていないのでターゲットとなるお客様から認知されていない。
4. リピーターをつける努力をしていない。
フリーランスは、時間、お金、行動全てが自由に使えるなので、暇な時間が出来た場合、自分だけの判断でプライベートの時間にも、仕事の時間にも使えます。自分の自由に柔軟に働ける事がとても魅力ですね。
ただ、自由とは言っても、色々と対策が出来ていないと暇になってしまう可能性はあるのです。
この記事では、フリーランスという働き方のメリットも見てきましたけど、固定客が沢山いて、技術力、実績、自分への確固たる自信がある人以外の方に関しては…
毎月しっかり固定給があり、安定してサロン勤務での働き方が良いと思います。
目標を持つ事はとても素晴らしい事ですが、現実と自分の実力や生活環境環境等を全体的に照らし合わせ、慎重に働き方の選択をしていく事をおすすめします。
仕事とプライベートのオンオフをしっかりつけて、サロンワークをする方が結果的には安心ですし心身ともに良いのではなのではないでしょうか。
フリーランスの美容師の集客方法
先ほども少し、集客については出てきましたが改めて美容師がフリーランスになった時の集客方法はどうしたら良いのでしょうか?
今までサロンワークをしていた美容師さんは、一から集客を自分で行うという場面は今まで無かったと思うので、いざ集客をするとなった時、一体何からしたらはじめたら良いの!?と、悩む事になります。
どんな事であってもはじめて取り組むことはわからないし不安だし、悩むものです。正解は一つではありません。
ただ、今の世の中では、インターネットの普及により集客するツールは昔よりも断然、幅が広がっていますし、自分が行動すればするほど結果が見えやすい時代となっていますから、そんなに頭を抱えて悩む必要はありません。
フリーランスの美容師の集客方法①:ホームページを作成しインターネットを活用する
インターネットをフル活用することは、とても有力な集客方法です。
自分のホームページや、ブログサイトを立ち上げてフリーランスの美容師としての自分の個性をWEB上で発信する事で、多くの人に興味を持ってもらう事が出来ます。スマホアプリでも予約を出来るようにしておくと、自分もお客様も便利でしょう。
フリーランスの美容師の集客方法②:SNS(Instagram、Twitter、Facebook)を活用し事例などを投稿する
今やSNSを利用している人が年代問わずにすごく多いので、自分の得意なヘアスタイルやヘアアレンジを動画や画像にしてSNSに載せることをおすすめします。SNSで集客をする場合は、ターゲットとする年齢層・性別・ファッションの系統など細かく設定することが大切です。ターゲットを細かく絞ることで、どのSNSを活用すれば効果的な集客ができるのか判断しやすくなるためです。
例えば、Instagramの利用者にはオシャレに敏感な若者が多く、ヘアやネイルのカタログとして活用している人もいます。提案するスタイルに独自性や統一性を持たせたり、影響力のあるインスタグラマーにヘアモデルを依頼したりすることで、多くの人の目に留まりやすくファン獲得に繋げることができるでしょう。
フリーランスの美容師の集客方法③:お客様や友達に知り合いを紹介してもらう
美容師は技術職なので、人脈を活用して集客をすることも効果的な方法です。お客様や友達の知り合いを紹介してもらったり、自ら友達を増やして仲良くなった人に来店してもらいましょう。定期的に通ってくれているお客様や友達から知り合いを紹介してもらえれば、確かな口コミを元に来てもらえるので同じように定期的に通ってもらえる確率があがりますよね。
人脈は、フリーランスの美容師にとって大事な宣伝方法になるので積極的に活用していくべきです。
フリーランスの美容師の集客方法④:地域密着のフリーペーパーを活用する
地域密着のフリーペーパーを活用しましょう。地域密着のフリーペーパーは、配布エリアが限定されるのでターゲットを絞りやすく短期間で効果的な宣伝ができるためです。フリーペーパーは、気軽に手に取ってもらえることで、多くの人の目にとまりやすいという点も魅力ですよね。
地域密着のフリーペーパーを活用する場合は、配布エリアをリサーチして、どんなデザインや文言、クーポンが受けるのかしっかり見極めることも大切です。
フリーランスの美容師の集客方法⑤:ポスティングやチラシを配る
ポスティングや新聞の折り込みチラシを利用して宣伝しましょう。チラシを配ることでインターネットを使わない層に向けてもアピールすることができるためです。サロン周辺を中心にチラシを配ることで、近場にサロンがあることを認識してもらうという狙いもあります。
チラシには、新規向けのクーポンや魅力的なサービスを掲載するなど興味を持ってもらいやすいように工夫すると良いでしょう。
フリーランスの美容師の集客方法⑥:趣味から知り合いを広める
フリーランスの美容師にとって人脈はとても大切な集客方法です。SNSを通して共通の趣味の人と仲良くなったり、イベントなどがあれば参加したりして、どんどん交友関係を広げていきましょう。趣味を通して上手に仲良くなれば、自然と信頼関係を築くことができますよね。そのため、街中でキャッチをしてお店に来てもらうよりも、お客様になってもらえる確率が高くなるので効率が良い集客方法です。
フリーランスの美容師の集客方法⑦:インターネット広告を出す
すぐに効果を出したい場合におすすめなのが、「リスティング広告」です。
「リスティング広告」とは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)で検索した際に、ページ上部と下部に表示される広告のことです。 トップページに表示されるので、人目につきやすく即効性があります。
リスティング広告で成果を上げるためには、検索キーワードの選定が非常に重要なポイントとなります。リスティング広告で集客を狙う場合は、検索キーワードの選定を慎重に行い、広告を掲載した後も反応を見ながら検索キーワードの改善をしていきましょう。
リスティング広告の費用は、1クリックごとの課金制です。リスティング広告だけで集客をしているフリーランスの美容師もいるようなので、うまく活用すれば大きな成果が期待できる集客方法です。
フリーランスの美容師の集客方法⑧:カットモデルを探す
街で声をかけたり、SNS等のハッシュタグで呼びかけてカットモデルを探すことも集客につながります。その場の利益にはなりませんが、カットモデルが施術に満足してくれれば、その後もお客さんとして来てくれるようになる可能性があるためです。
一般のお客さんの場合だと施術後の撮影を断られてしまうこともありますが、カットモデルなら撮影可能な人に絞って募集をかけることができます。 カットモデルの写真は、宣材としてSNSなどにアップすることがおすすめです。また、知名度や影響力がある人にカットモデルを依頼すれば、依頼費がかかる場合もありますが、多くの人に見てもらうことができるので、大きな集客につながるでしょう。
フリーランスの美容師で集客に困ったらオンラインサロンに参加しよう
美容師、とくにフリーランスとして活躍するならば、情報収集が欠かせません。最近、情報収集として注目されているのが、オンラインサロンです。 オンラインサロンとは、美容師に限らずさまざまな分野で専門的な知識や技術面で優れた人が主催をしている会員制のWeb上のコミュニティのことをいいます。コミュニティに参加すると、情報共有や相談、作品の添削などをしてもらえるので、美容師としてとても勉強になるでしょう。
オンラインサロンは、ライブ配信や動画コンテンツが中心なので、セミナーに足を運ぶ手間がありません。また、後で見返して復習することができる点も大きなメリットです。
オンラインサロンの月額は、1,000円からと手ごろで参加しやすい点も嬉しいですよね。集客方法や売り上げ状況に悩んだり、気軽に情報共有できる場がほしい、地方でセミナーに行くのは難しい…というようなフリーランスの美容師は、オンラインサロンを利用することで新しいアイデアに出会えるかもしれませんよ。
フリーランスの美容師にとって一番大事なことは
美容師がフリーランスになった場合の集客方法は、インターネットが普及して大変便利になった今、いくらでもあります。ただ、フリーランスの美容師さんにとって一番大切なこととはお客様との信頼関係です。
技術があり、信頼している美容師さんだからこそ、ネームバリューのある美容室に通うのではなくフリーランスの美容師さんに髪の毛を切ってもらいたいと思うのがお客様の心情ではないでしょうか。集客にばかり気を取られて、本来の大切な所を忘れてしまっては売り上げにも繋がりません。本来の目的からそれてしまうと、自分の美容師としての軸がブレてしまいます。
大事なことは忘れず、怠らず、だけれども自由に自分のペースに働いていくというスタイルが好きな人には、フリーランスの美容師さんという働き方は選択肢の一つとしてあっても良いのではないでしょうか。
美容師がサロンで正社員として働いた時の基本給
これまでフリーランスで働いた場合のお話をしてきましたが、場所の確保や集客もすべて自分で行わなければならないので大変です。
なんといっても、収入が不安定になるのは大きなデメリットです。
税金や通信費などが支払えなくなってしまっては、フリーランスでやっていくどころの話ではありません。
そこで、サロンで正社員のスタイリストとして働いた場合の基本給(固定給)を調べてみました。
都内に展開しているサロンをいくつかピックアップして、基本給以外に交通費などの支給についてもまとめました。
UNIX
職種:スタイリスト
基本給:規定により210,000円以上
交通費:全額支給
昇給:随時
休日・休暇:週休2日(年間110日間)、年2回連続7日間休暇取得可能
210,000円は最低ラインでしょう。
お客様がつくようになれば昇給も夢じゃないですよね。
それに年間110日って多い方ですよ。
年に2回、7日間連続で休暇が取れるのも美容師の世界では夢のようなことなのでリフレッシュもできます。
その他は採用ページで確認してください。
TAYA
職種:ジュニアデザイナー
基本給:200,000円以上(地域・年齢により異なる)
交通費:上限18,000円/月
昇給:4月定期昇給、4月・10月ランクアップ昇給
休日・休暇:完全週休2日、10日~最大40日間の有給休暇あり
全国展開しているから地域差があるのだと思いますが……
都内で200,000はきついかもしれません。
しかし、最大で40日間の有給休暇はちょっと惹かれますね。
採用ページにはもっと詳しく書いてあったので見てみてください。
ヘアサロン air
職種:スタイリスト
基本給:詳細な記載なし
交通費:上限20,000円/月
昇給:年1回
休日・休暇:月6日(火曜定休)、半年以上の勤務で10日間の有給休暇付与
給与は基本給にコミッション・皆勤手当・達成手当・調整手当がつくとなっていたのですが……
基本給はいくらなんでしょう?
他サロンのように最低ラインが決まっていないのでしょうか?
ちょっと不安になります。
手当が多くて基本給が低かったら、ちょっと考えものです。
しかし、待遇は充実しているようなので、採用ページで確認してください。
mod’s hair
職種:スタイリスト
基本給:180,000~350,000円
交通費:記載なし
昇給:記載なし
休日・休暇:完全シフト制(月6~7日休み)、有給休暇、慶弔休暇等の各種休暇あり
月に6~7日の休みはちょっと少ないですね。
交通費の記載がなかったので、どれくらい支給されるのかわかりませんでした。
面接に進むと説明があるのかもしれません。
慶弔休暇の他に特別休暇という記載がありましたけど、どういうものなんでしょう?
他にも研修がいろいろあるようなので特設ページにて確認しましょう。
AUBE HAIR
職種:スタイリスト
基本給:220,000円~
交通費:規定内支給
昇給:随時
休日・休暇:休日・勤務時間を自由に設定することが可能(土日・完全週休二日制も可能)
休日と勤務時間を自由に設定できるというのは、サロンでは珍しいです。
ただし、勤務時間もちょっと特殊なようなので注意しましょう。
交通費が規定内支給とありましたが、金額は書いてありませんでした。
詳細は採用ページを見てください。
フリーランスの美容師のブログ一覧
フリーランスの美容師は、集客のためにブログを制作していることがほとんどです。フリーランスの美容師のメリットやデメリット、集客方法などをまとめているブログもあるので紹介させていただきます。
実際に、フリーランスの美容師として努力している人の声を参考にしてみてください。
フリーランスの美容師ブログ①:原宿のボブ・ショートヘア専門美容師 中山拓海
ボブとショートを専門としているフリーランスの美容師さんのブログです。
フリーランスの美容師は、自分の個性を出した売り方ができる点もメリットですよね。このフリーランスの美容師さんがお客様にショートヘアやボブスタイルをおすすめする理由のひとつに、「チャレンジする楽しさを、自分の個性を楽しむ楽しさを知ってほしい」という想いがあるそうです。
このフリーランスの美容師さん自身も、フリーランスという働き方を選択し、美容師として自分のやりたいことに挑戦することで、充実した毎日を楽しんでいます。
そのぶん苦労も多いようなので、フリーランスの美容師になるには大きな覚悟も必要でしょう。
詳しくは、原宿のボブ・ショートヘア専門美容師 中山拓海で確認してください。
フリーランスの美容師ブログ②:世界で1000人カットした旅人美容師のブログ
こちらのブログでは、フリーランスの美容師のシビアな面についてもしっかりと書かれています。
フリーランスの美容師の苦労することのひとつに、「時間」があります。フリーランスの美容師は、すべてが自分の責任になるため、自己管理能力が高くないと務まりません。
このフリーランスの美容師さんも、ルーティンを決めるなど工夫をして、メリハリをつけるよう心がけているそうです。
「自由」というと聞こえはいいですが、自己管理が苦手な人にとってフリーランスという働き方は、逆に負担が大きくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
詳しくは、世界で1000人カットした旅人美容師のブログで確認してください。
フリーランスの美容師ブログ③:Haseryo.com
23歳という若さでフリーランスの美容師に転身した方のブログです。フリーランスの美容師になったことで、給与もアップし自由な時間も増えたといいます。 動画でのコンテンツを始めたり、Web関係の勉強会に積極的に参加するなど、ブログからフリーランスとしての意識の高さが伺えます。
フリーランスの美容師に必要不可欠なツールやおすすめの本も紹介してくれているので、フリーランスの美容師を検討している人の参考になるでしょう。
詳しくは、Haseryo.comで確認してください。
フリーランスの美容師として成功している人は、美容師としての技術だけでなく、コンテンツの制作や集客用のブログ、講習会など様々なことに力を入れています。やりたいことがたくさんあり、時間をしっかりとコントロールできる人であればフリーランスという働き方は、有意義かもしれません。しかし、苦労やリスクも大きいので覚悟が必要です。安易な気持ちでフリーランスの美容師を始めることは、おすすめしません。
まとめ
今回、フリーランスの美容師についてメリット・デメリットをあげ、集客方法についても記載してきました。いろいろ見てきましたが、実際、現時点で自分のお客様の数、技術力等含めた実力が必須だと言えます。
現実を見つめ直した時、自分によほどの自信と根性がある人でないとフリーランスの美容師で成功するのは難しいでしょう。
フリーランスに転身後、予想以上にやる事が多く、自分のプライベートの時間無くなり給料も簡単には高くならず苦しい状況になる可能性は非常に大きいです。
全てが自由というのは、一見楽そうですが、すべてにおいて管理し責任を持つという事になります。このフリーランスという過酷な働き方が向いている人は、そう多くはないはずです。
その点、サロン勤務で正社員として美容室で働いていれば集客もしてもらえますし、収入も最低限は保証されているので安心といえます。
安定した給料と、自分の技術を磨く時間を確保しながら働く事が叶えられる美容室を見つけた方が賢明といえるのではないでしょうか。