サロントリートメントで内部補修は可能?自宅ケア方法も紹介

サロントリートメントで内部補修は可能?自宅ケア方法も紹介

美容室でサロントリートメントを受けた後は、髪はツヤツヤのサラサラ。
触る度にうれしくなってしまいますが、そのうれしい気分もつかの間。
一週間もたつと手触りは元通りとなり、魔法が解けてしまったような気分になってしまいませんか?

サロントリートメントは、本当に髪の内部補修をしてくれているのでしょうか。
答えはイエス。
サロントリートメントは、内部補修をしてくれます。
しかし、長持ちはしません。
サロントリートメントの内部補修をより効果的とするためには、「正しい方法」での自宅ケアが必要なのです。

美髪を維持するためのホームトリートメントの方法や、トリートメントによる内部補修の仕組みについて見て参りましょう。

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髪が傷む主な原因

傷んだ髪の毛

髪の毛はどうして傷んでしまうのでしょうか?
髪の毛を傷めてしまう主な原因をいくつかピックアップしました。

●紫外線

紫外線はお肌の大敵ですが、それは髪にとっても同じです。
実は髪や頭皮の方が肌よりも太陽に近い分、紫外線のダメージを受けやすい箇所でもあるのです。

一年中地上に降り注いでいる紫外線は特に夏が厳しく、日焼け対策をしないとダメージが蓄積されて髪の毛が傷みます。
頭部の紫外線対策せずにたっぷり紫外線を浴びてしまい、秋を迎える頃には髪の毛が傷んでいた、などということもよくある話です。

●日々のシャンプー

美髪を意識する人で、シャンプーをしない人はいないと思います。
しかし、そのシャンプーが髪を傷める原因になっている可能性があります。
少し髪の構造についてお話しますと、髪は表面を「キューティクル」で覆われており、それが髪の「つや」となります。

髪がつやつやしているのは、キューティクルのおかげです。
キューティクルは、髪が濡れいている状態で開き、乾くと縮まります。
シャンプーをしてる時のキューティクルは開いた状態となっていますが、この時に強くこすって洗ってしまうとキューティクルに傷がつき、つやを失ったパサつく髪となってしまいます。

日々、ゴシゴシとシャンプーしている人は、キューティクルが傷ついてつやを失ってしまいます。

●ドライヤー・ヘアアイロンの熱によるダメージ

キューティクルは非常に熱に弱い成分です。
ドライヤーの風やヘアアイロンの熱も例外ではなく、キューティクルにダメージを与えてしまいます。
髪を乾かす時にドライヤーを使う際は、なるべく時間は短くし、一か所に長い間熱を当てないようにするなどの工夫が必要です。

●逆に自然乾燥も髪には良くない

ならば、ドライヤーを使わない方がいいのか、というとそうではありません。
自然乾燥は「キューティクルが開いた状態」が長時間続くことになります。
キューティクルが長時間開いていると、その分、開いたキューティクルから髪に必要なたんぱく質が流出してしまいます。
また、髪が濡れたまま寝ることも髪を傷める原因です。

●カラーやパーマ

カラーやパーマも髪を傷める主な原因の一つです。
カラーやブリーチは、髪のメラニン色素に作用して色を変色させる仕組みとなっています。
そのためには、薬剤を髪の内部に浸透させる必要があるのですが、この薬剤はキューティクルまで剥がしてしまうので、髪にとってはマイナスな要素となってしまうのです。

そのため、カラーやブリーチを繰り返すと、キューティクルからタンパク質が失われ続け結果的に髪が傷んでしまうというわけなのです。

また、パーマも同じように、髪にダメージを与えます。
パーマは髪の形状を整えるために、髪の成分であるアミノ酸の結合を分断して、髪を柔らかくするのですが、施術中にキューティクルを剥がすので、カラーと同じように髪を傷めてしまうのです。

髪が傷むとどうなる?

髪の毛が傷むと次のような影響が起こる可能性があります。

●枝毛・切れ毛が増える

キューティクルが失われ栄養が外にでてしまうと、毛が摩擦などに耐えきれず髪の毛が縦に割れる「枝毛」や途中で髪の毛が切れる「切れ毛」に繋がります。
また、枝毛・切れ毛は一度なってしまうと修復するのが難しいそうです。
修復したい場合は髪の毛を切るのが最善の解決策だとか…。

●毛先に白いポツポツが現れる

髪の毛が傷むと、髪内部の繊維が弱ったキューティクルを突き破り表面に現れます。
これが毛先にできる白いポツポツの正体です。
白いポツポツは髪の痛みの最終段階で、治すには白い部分から5㎝以上離れた所から切る必要があります。

●髪にハリがなくなる

年齢が若くても髪の毛が傷んでいると、ハリが失われボリューム感のない髪になってしまします。
ハリコシのない髪は薄毛の原因やスタイリングが上手くいかない原因にも繋がります。
また、ダメージを受けやすくなり痛みの悪化速度も早めてしまうそうです。

このように髪の毛が傷むと見た目にも大きな影響がでてしまいます。
特に白いポツポツはフケと勘違いされてしまうことも…。
見た目を台無しにしない為にも髪の毛の痛みには気をつけましょう。

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トリートメントの効果や種類について

ヘアトリートメント

美容室でも、自宅でも、トリートメントをする人はその効果を期待しています。
市販のトリートメントを使い、自宅でセフルトリートメントをするのと、美容院でサロントリートメントを受けるのとでは、効果に違いがあるのでしょうか?

●市販のトリートメントとサロントリートメントの違い

市販のトリートメントとサロントリートメントの大きな違いは、次のようになります。

  • 市販のトリートメント→髪の表面を保護する。内部の補修はしない。
  • サロントリートメント→髪の内部の栄養補給・補修をする。

市販のトリートメントの多くは、髪の表面を保護することに特化したものが多く、内部への栄養や補修を目的とはしていません。
髪が傷みすぎている時に市販のトリートメントを使用しても、あまり効果が期待できないケースもあります。

一方で、サロントリートメントは髪の栄養補給と補修を目的としています。
栄養だけでなく、失われた水分や油分も補給できますので、傷んだ髪もつやを取り戻し、手触りも良くなります。

●サロントリートメントの種類

サロントリートメントにはいくつか種類があります。

パーマ前のトリートメントとパーマ後のトリートメント
パーマ前のトリートメントと、パーマ後のトリートメントがありますが、それぞれに役割があります。

  • パーマ前のトリートメント→髪のダメージ軽減のための役割
  • パーマ後のトリートメント→パーマ施術後に、アルカリ性が強くなっている髪を弱酸性に戻す役割

パーマでアルカリ性が強くなった髪は、数日で元の弱酸性に戻りますが、戻るまでの期間中に髪の傷みが進行してしまいます。パーマ後にトリートメントをすることで、傷みを最小限にとどめ、キレイな髪をキープすることができます。

[その他のトリートメント]

  • 髪の表面をコーティングして、つるつるサラサラにするトリートメント
  • 健康な髪に戻すために髪を引き締めるためのトリートメント
  • UVカットのためのトリートメント

トリートメント種類は美容室によって取扱いは様々ですが、いきなりトリートメントを受けより、事前に自分の髪質に合わせて相談をしてみることをおすすめします。

なぜトリートメントが良いのか?

髪の内部補修をするのになぜトリートメントが良いのでしょうか?
ここで、リンス・コンディショナー・トリートメントについて簡単にまとめてみました。

  • リンス
    髪の表面を保護膜で覆う役割があります。水分の蒸発や髪の毛同士の摩擦から髪を守ってくれます。
  • コンディショナー
    リンスよりも強い効果で髪の表面を保護してくれるだけでなく、髪そのものにしなやかさも与えてくれる役割があります。
  • トリートメント
    髪の表面の状態を整えたのち、髪内部に栄養や油分を与えダメージをケアする役割があります。

やはり、髪の内部補修を行うためにはリンスやコンディショナーの様な表面をケアするものより髪の内部から働きかけてくれる効果のあるトリートメントの方が内部補修には向いているということがわかりますね…!

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サロントリートメントは内部補修にも有効?

●内部補修はしてくれるが持続効果は短い

サロントリートメントは、髪に栄養を与え、表面のキューティクルをコーティングし、栄養を閉じ込めてしっかりとダメージを補修する内部補修の役割を持っています。
これは表面だけ守ってくれる市販のトリートメントとは違い、内部補修をしっかりすることにより、髪のつるつる感やサラサラ感を維持させるのです。

しかし、サロントリートメントを受けた人は気づいていると思いますが、効果が持続するかというとそうではなく、一週間もするとトリートメント直後のつるつるサラサラ感は失われた気持ちになってしまうのです。

持続性が一週間と感じるのは消費者側の手触りなどの感触の話で、実際のトリートメントの効果は概ね一ヵ月と言われています。
サロントリートメントでのコーティングは一週間やそこらでは簡単には剥がれませんが、時間経過とともに徐々に剥がれていき、最終的には表面だけでなく内部に補充した毛髪補修成分も一ヵ月ぐらい経過するとすべて流出します。

これは「健康な髪」の状態の話であり、ダメージヘアでサロントリートメントを受けた場合はキューティクルも損傷しているため、補修成分やコーティング剤も流出しやすく持続性を期待できないとされています。

●定期的にサロンに通うにはお金と時間がかかる

サロントリートメントの方がセルフトリートメントよりもメリットが多いことは明白なのですが、誰もが気軽に利用するためには、最大のデメリットがあります。
それは「お金」と「時間」です。

どんなに補修効果の高いサロントリートメントを受けたとしても補修効果は持っても一ヵ月が限度です。
髪が傷んでいる場合、もしくは、髪に良くない生活習慣などを続けていると補修効果は一ヵ月も持ちません。

とはいえ、毎月サロントリートメントを受けるには、予算も時間も足りない、という人が圧倒的に多いのが現状です。
毎月美容室に通わなくても髪の健康を維持するためには、サロントリートメント+日々のホームケアが重要となります。

●ホームケアでやってほしいこと

髪の健康を維持するためのホームケアをするにはどうしたらよいのでしょうか?
ホームケアでやってほしいポイントをまとめました!

(1)シャンプー前のブラッシング
頭皮に適度な刺激を与えるブラッシングは、血行促進作用があり、育毛や発毛への影響も期待できます。
また、シャンプー中に髪の毛が絡まってしまうという人にも効果的で、あらかじめブラッシングをして通しを良くしておくことでシャンプー中の髪へのダメージが軽減します。

(2)シャンプーを付ける前に水洗する
大抵の人はシャンプーする前に髪を濡らしますが、シャンプー前の水洗でのポイントは38℃のシャワーで髪全体の汚れを落とすことです。
先に汚れを落としてから、シャンプーを付けて洗うと、泡立ちが良くなります。

(3)手のひらでシャンプーを泡立てる
手のひらにシャンプーを取り、空気と水を混ぜるようにして泡立てます。
シャンプーはつけすぎると流し残しなどで髪に悪影響を与えるので、髪の長さにあった適量を心がけてください。
ショートヘアならワンプッシュ、ミディアムヘアならワンプッシュ半、ロングヘアならツープッシュが目安です。

(4)シャンプーの泡を使って優しく洗う
シャンプーが泡立ったら、髪に泡をまとわせるように洗います。
キューティクルが剥がれるので、ゴシゴシ洗いは厳禁です。
なるべく摩擦が起きないように、指の腹を使って、頭皮をマッサージしながら洗いましょう。

既に一度水洗しているので、ゴシゴシ洗わなくても、シャンプーの泡だけで汚れは十分に落ちますよ!

(5)トリートメントを使う
シャンプーの後は、リンスやコンディショナーが定番ですが、市販のリンスやコンディショナーよりも、補修効果のあるトリートメントを使った丁寧なトリートメントをおすすめします。
まず、トリートメントを髪につけていきます。
トリートメントの量はシャンプーと同じです。

最初に、髪の中間から毛先にかけて、そして水を足しながらトリートメントを根元まで伸ばして、全体的にコーミングします。
その後に頭皮から毛先に流すようにクシでコーミングをすることで、ムラなくトリートメントが行き渡ります。

そのまま3分ほど待ってから、しっかりと洗い流しましょう。
シャンプーやトリートメントの流し残しは、フケや抜け毛の原因となり、頭皮にも良くないので注意が必要です!

(6)時間を置かずにすぐに乾かす
髪は濡れたままにしておくと、どんどんダメージを受けてしまうので、時間を置かずに素早く乾かすことがポイントです。
自然乾燥はキューティクルに良くないもで、必ずドライヤーを使いましょう。

自宅でもサロンに近いヘアケア(内部補修)をすることができる

自宅でのトリートメントとサロントリートメントは全くの別物で、本当に髪がツルツルのサラサラになるのはサロントリートメントの方だと思っていた方も、「正しいやり方」次第では、ホームトリートメントでも、サロントリートメント並みの内部補修効果を期待できることが分かりましたでしょうか?

もちろん、定期的にサロントリートメントを受けることも大切ですが、本当に大切なのは「意識を高くして美髪維持し続けること」です。
そのためには自宅で毎日使える上質なトリートメントが必要となります。

天然由来素材で、髪に優しく、毎日のシャンプーにプラスワンするだけのトリートメントを選び、サロンに近い内部補修をしてくれるヘアケアを目指しましょう。